鉛について|海光社
TOP > 漁業資材 > 鉛について   
鉛について

鉛について

海光社が扱う鉛について、知って頂きたいことがあります。

固体の鉛は毒物ではありません

あらゆる物質には有害性があり、水でさえ致死量があります。例えばステンレスの成分であるクロムとニッケルや銀には有害性がありますが、これらを毒物だという人はいません。ところが、鉛については固体の金属鉛まで毒物であるかのような、偏見にみちた情報により誤解されています。


鉛は人体や自然界に必要な金属です

微量の鉛は自然界に存在するため食物を通じて体内に入り、そのほとんどが吸収されずにそのまま排泄されます。鉛は微量ではあるが生命機能を維持する上で極めて重要な元素である微量元素です。 ヒトの生命の維持、生体の発育・成長、正常な生理機には不可欠な微量元素は鉛を含めると24元素となります。動物実験では鉛が欠乏すると体重低下、繁殖力低下、貧血が発生することがわかっています。 鉛は地殻を構成する成分で広く分布しており、生命の維持、生体の発育・成長、正常な生理機能には不可欠の元素である事からも鉛のない環境を作り出そうとすることは意味のないことです。


鉛は安定した金属

固体の鉛は水に対して優れた耐食性を示します。空気中で酸素・炭酸ガスと反応し、表面に炭酸鉛の保護膜が形成され、水に対する溶解度はほぼゼロとなります。 従って、喫煙や煙草の副流煙に含まれる鉛、塗料等に含まれる鉛の水溶性化合物や従来ハイオクガソリンに添加されていた鉛の有機化合物のように過剰摂取される心配はなく、固体の金属鉛ならば錘やバッテリー材料として使用しても化学的・生理的な害毒はありません。


鉛は低環境負荷

鉛はライフサイクルアセスメント(LCA)評価上で、ステンレスや亜鉛、タングステンなど、その他の高比重材料と比較して低融点のため、少ないエネルギーで精錬・リサイクルをする事ができます。海光社のラインウエイト、高比重漁網・綱(線状重錘体)、カーテンウエイトに使用されている鉛合金は100%リサイクル材料で、なおかつ精錬メーカーによる再リサイクルが可能です。



参考資料:鉛需要研究会,鉛ハンドブック
荒川泰昭,「生命と微量元素」講座
安井至,市民のための環境学ガイド

Copyright© KAIKOSHA CO.,LTD.